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岩波ブックレット
全国学力テスト―その功罪を問う

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  • サイズ A5判/ページ数 71p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000094474
  • NDC分類 375.17
  • Cコード C0336

内容説明

約半世紀ぶりに実施された全国学力テストの結果が大きな議論をよんでいる。テストから何が明らかになったのか。過去の学力テスト、イギリスの「ナショナル・テスト」の経験を踏まえつつ、今後のなすべき方策を考える。

目次

1 いつか来た道
2 二〇〇七年、二〇〇八年全国学力テスト
3 イギリスの経験
4 全国学力テストは必要か

著者等紹介

志水宏吉[シミズコウキチ]
1959年兵庫県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育学博士)。東京大学教育学部助教授を経て、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専攻は、学校臨床学、教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

17
学力テスト実施の背景に「市場原理」や「競争」を強調する新自由主義的教育改革の動向を見てとる。当時の橋下徹大阪府知事が結果を公表しない自治体と結果の芳しくない学校を腐して物議をかもしたのは記憶に新しいが、学力テストの結果公表が学校選択や予算配分の判断材料に用いられれば、結果の芳しくない学校のある地域は益々総体的に学力が低下して、格差拡大が進んでいく。著者は、学力の地域間格差は明白に階層が関係しており、例えばホワイトカラー層の多い大阪北摂地方のテスト結果は良好であるという。ブルデュー的な論点が活かされた良書。2021/06/26

らゆ

4
なぜあんなに騒いだのか、今になって納得。表が多かったり、他国の例が挙げられていたりと、とてもわかりやすかったです。頭ごなしに否定するのではなく、良い点も挙げた上で問題提起をしているので、自分でじっくり考えながら読めました。テストに縛られる教育は、誰にとっても窮屈でしんどいものです。何事も適度に行うのが大切ですね。2011/01/31

BIDDULPH

2
志水先生のお考えをまとめるため再読。2014/01/20

BIDDULPH

2
家庭の教育力と学力の関係、もっと言えば経済的にしんどい地域と学力の関係を堂々と述べている。タブーとされてきた問題にメスをいれなければ根本的な解決には至らないということ。2012/03/23

rigmarole

1
結論としては、著者は全国学力テストの実施について、条件付で賛成です。少なくとも、現状ではよろしくないと言っています。イングランドとスコットランドの教育政策比較などは興味深いです。2012/11/13

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