内容説明
発足から3年余。九条の会の歩みは、ひとりでも動くことのできる市民の誕生・成長でもある。戦争、貧困、災害―対抗すべき課題へ、「平和に生きる権利」の主張が、今、ますます意味を持つ。2008年3月の九条の会講演会を収録。
目次
永久平和の道を(梅原猛)
「全体小説」家、小田実を語る(大江健三郎)
「人間チョボチョボ」の先進性(鶴見俊輔)
実効性ある行動力を受け継ぐ(加藤周一)
人々の力は、捨てたものではない(玄順恵)
「恥ずかしくない国」とは戦争をしない国のこと(三木睦子)
絶対平和とはなにか(井上ひさし)
社会が動けば、司法判断は変わる(奥平康弘)
今こそ市民の時代の底力を(澤地久枝)
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
劇作家
梅原猛[ウメハラタケシ]
哲学者
大江健三郎[オオエケンザブロウ]
作家
奥平康弘[オクダイラヤスヒロ]
憲法研究者
加藤周一[カトウシュウイチ]
評論家
澤地久枝[サワチヒサエ]
作家
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
哲学者
三木睦子[ミキムツコ]
三木武夫記念館館長
玄順恵[ヒョンスンヒェ]
水墨画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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更紗蝦
11
2008年3月8日に渋谷で行われた「九条の会講演会 小田実さんの志を受けついで」の講演記録です。講演者は梅原猛・大江健三郎・鶴見俊輔・加藤周一・三木睦子・井上ひさし・奥平康弘・澤地久枝(小田実を除く「九条の会」の呼びかけ人)と、妻である玄順恵の計9人です。現在(2015年)では故人となっている方の多さに、なんともやるせない気持ちになります。「九条の会」発足は2004年6月(小泉政権時代)であり、この時既に改憲への動きに対して警鐘が鳴らされていたにも関わらず、全く危機感がなかったかつての自分を猛省しました。2015/08/12
うさえ
0
泣いてしまいました2009/01/11