出版社内容情報
歴史教科書改善の国際対話を進めてきたドイツ.ナチズムへの加担という過去を直視し始めたオーストリア.両国の歴史教育を紹介し,「つくる会」教科書をめぐって浮上した日本の歴史教育の問題点を整理.国際対話実現への提言を行う.
内容説明
本書では、まずドイツとオーストリアで行われてきた、過去に対する批判的な認識を構築しようとする歴史教育の試みを、両国の国内・国際的な政治的背景と関連させながら紹介していく。そして、この二つの戦後を合わせて見ることによって、日本の私たちが直面している問題の性格、そしてこれから目指すべき方向性を見出す。
目次
照らしだされる私たちの歴史認識
ドイツ―過去の克服を越えて
オーストリア―犠牲者神話への取り組み
日本―繰り返される教科書問題
著者等紹介
近藤孝弘[コンドウタカヒロ]
1963年栃木県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、名古屋大学大学院教育発達科学研究科助教授
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