出版社内容情報
計り知れぬ災禍を生んだ戦争が終わり、悲惨な荒廃の苦難を生き抜こうとする人びとは、伝統と近代の矛盾、都市と地方の位相のずれに直面しながらも日々の営みに奔走した。写真家たちはこの激変の時代に真摯に向きあい、洞察し、記録し、表現の新たな地平をひらくべくさまざまな試みを重ねた。不朽のイメージから新たな視線で描きとられた日本像。
内容説明
本書に収められた151点の写真は、新生日本についての独自のヴィジョンとなっている。添えられたエッセイは、これらの写真が生まれた時期の社会と歴史の魅力あふれる洞察を提供する。本書は、戦後期を日本人写真家の作品によって全般的に捉えなおす初めての試みである。
目次
日本人にとっての戦後
戦後日本の写真を読む
敗戦の余波
伝統と近代のはざまで
新しい日本へ