出版社内容情報
辛いものを食べるとなぜ人は体が熱く感じるのか。なぜ猫は甘さがわからないのか。生物にとっての五感は不思議がいっぱいです。はたして五感は何のためにあるのか、遺伝子のはたらきと進化の視点からやさしく紹介します。
内容説明
辛いものを食べると体が熱い。ミントの味には涼しさを感じる。まったく異なる味覚と温覚とがつながっているように見えるのはじつに不思議です。またヒトは三色視ですが、イヌやネコは緑色が見えない。ところがハトやカエルはなんと四色視なのです。この違いはどこから来るのか。環境に適応する遺伝子の働きに注目です。ヒトを含む生き物たちの五感がどのように進化してきたのかを、最先端の成果をもとにやさしくご紹介します。
目次
1 感覚とは?
2 環境の光を感じる
3 環境の味やにおいを感じる
4 環境の音を感じる
5 環境の温度を感じる
6 感覚の退化と進化
著者等紹介
郷康広[ゴウヤスヒロ]
京都大学大学院理学研究科グローバルCOE特別講座助教。専門は比較ゲノム学、ヒトとその他の霊長類のゲノムなどを調べることでヒトの特性を研究している
颯田葉子[サッタヨウコ]
総合研究大学院大学先導科学研究科教授。専門は進化生理学、分子進化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。