岩波科学ライブラリー<br> 猿橋勝子という生き方

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岩波科学ライブラリー
猿橋勝子という生き方

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  • サイズ B6判/ページ数 119,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000074971
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0340

内容説明

戦前戦後の女性が理系の道を選ぶことも困難な時代に、海水の放射能汚染や炭酸物質の研究で世界的な業績をあげた地球化学者・猿橋勝子。さらに後進を育てようと女性科学者を顕彰する「猿橋賞」を創設、女性科学者を励まし続けた。科学者として人間として自らの哲学とそれを貫く強い意志をもって、まっすぐに生きた猿橋勝子の軌跡を描きだす。

目次

1 誇り高き科学者
2 海水の放射能汚染
3 道場破り・現代版
4 科学者への道
5 科学者として生きる
6 女性科学者としての仕事
7 初心を貫いた人生

著者等紹介

米沢富美子[ヨネザワフミコ]
大阪生まれ。京都大学理学部卒業。同大学理学研究科修了、理学博士。京都大学基礎物理学研究所助手、助教授、慶応義塾大学教授を経て、慶応義塾大学名誉教授。専門は理論物理学。アモルファス(非結晶物質)研究の第一人者。1996‐97年日本物理学会会長。2005年ロレアル‐ユネスコ女性科学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

booklight

34
岩波科学ライブラリーは割と自由に科学者に本を書かせているようで、たまにあたりがあるのでつい手に取ってしまう。猿橋氏も知らないし猿橋賞も知らなかったが(恥ずかしい)、なかなか楽しく読めた。日本の女性科学者の草分け。アメリカの水爆実験が当初より影響が広範囲に及ぶことを海水中の放射能分布の調査により説明。アメリカ側がその調査に難癖をつけたのでアメリカまで行ってその調査方法を競って、猿橋氏に軍配が上がる。その後も業績を積みつつ、女性科学者の発展にも力を注ぐ。「まず実績を挙げなさい」という言葉にしびれる。2020/02/16

和草(にこぐさ)

13
米沢富美子さんの本を読み、初めて知った猿橋勝子さん。日本女性科学者の第一人者。お二人共に素晴らしい方々。2019/04/10

おはなし会 芽ぶっく 

6
読書会【テーマ 夏休みはこれを読もう】【定例会 テーマ 勇気の出る本】 1954年の第五福竜丸の事件で、死の灰の成分を始めて分析した女性。海底深くの核実験は安全というアメリカの主張は根底からひっくり返った。女性が科学者になるのが難しがった時代、彼女こそ勇気のある人間と言えるだろう。2017/07/11

calaf

6
これまで全く知らなかったのですが、戦前戦後に活躍された地球化学者のようです。定年後は、女性科学者の地位向上に向けて努力を続けられたようです。こんな人、いたんだ...と同時に、どうして名前さえも聞いたことがなかったのだろう...2012/09/13

やま

2
岩波科学ライブラリーが面白いらしいと言う話を聞き、紀伊国屋でその場所に行ってみた。気になったのがこの本。猿橋さんは地球化学学の分野で大活躍されていたことは知っていた。しかも、猿橋賞を設立されて、女性科学者にエールを送り続けている。一体どんな人なのだろうと昔から思っていた。 読んでいて、そのスーパーレディ振りに、ただ、唖然としてしまうだけである。執筆は米沢富美子。物理学会で学会長になった女性で、この人もスーパーレディの一人。 2015/03/04

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