内容説明
地球にいま起きている異変とは何か。それらは人間にどんな影響を与えるのか。大きく報道されては忘れ去られる「旬」の話題の陰で、多くの環境問題が着実に進行し、悪化を続けている。温暖化や水質汚染などの生態系の危機から、バイオ燃料、廃棄物、看護師をめぐる国家・人間の争いまで、最新の分析や調査で得られた数字をもとに、深刻さを増す重要テーマを解説。
目次
食料か燃料か、新たな争い
高まるバイオ燃料批判
一〇億人の温暖化難民
温暖化で野鳥がピンチ
世界の一〇大環境汚染地域
アフリカの湖沼に異変
明暗を分ける海洋環境
インドネシアで続発する大森林火災
カエルの大量絶滅
世界に広がるミツバチの大量失踪
ミツバチ大量失踪はウイルスが原因か
エボラ出血熱でゴリラが大量死
激増する世界の糖尿病
貧しい国から看護師を奪うのか
途上国に押し付ける電子廃棄物
地球を覆う難燃剤汚染
進む中国の水質汚染
加速する天然資源の過剰収奪
著者等紹介
石弘之[イシヒロユキ]
1940年東京都生まれ。東京大学卒業後、朝日新聞社に入社。ニューヨーク特派員、科学部次長などを経て編集委員。85~87年国連環境計画(UNEP)上級顧問。94年朝日新聞社退社後、東京大学大学院教授、ザンビア大使を経て、2004年12月より北海道大学公共政策大学院教授。これまでに国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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