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岩波科学ライブラリー
相対論がプラチナを触媒にする

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  • サイズ B6判/ページ数 112p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000074650
  • NDC分類 436.89
  • Cコード C0343

内容説明

燃料電池、自動車の排気ガス洗浄で触媒としてだいかつやくするプラチナ。なぜ、プラチナだけにそんな魔力が宿っているのか?その秘密は、意外にも相対性理論が知っていた。

目次

1 プラチナは環境を救う?
2 結晶の表面はどうなっているのか
3 相対性理論と光電効果
4 相対論がプラチナの表面を変える
5 表面原子が動いて反応性を変える
6 触媒の秘密を光電効果で探る

著者等紹介

村田好正[ムラタヨシタダ]
1935年生まれ。1964年東京大学大学院化学系研究科博士課程修了。学習院大学教授、東京大学物性研究所助教授・教授、電気通信大学教授を経て、東京大学名誉教授。専門は表面物性。いまも、東京大学生産技術研究所の岡野・福谷研究室で表面物性の研究をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

11
プラチナには触媒作用があり、一酸化炭素を二酸化炭素にしたり、燃料電池内での反応を促進したりする。ところが周期律表で同じ列にある同族元素であるニッケルには、こういう効果はない。この違いはどこからきているのか?それは内核の高速電子の相対論効果の大きさの違いだというのがこの本の言いたい事のようです。相対論効果が重要という話は聞いた事があったのですが、こんな簡単な考察で説明できるのですね。なるほど...2013/03/14

takao

2
ふむ2022/08/24

Steppenwolf

0
内容は高校生向けの講演を基にした白金の触媒機能を説明する物である。結構読んで楽しかった。惜しむらくは含まれている内容が専門的なために結局相対論によると結合に関与しない電子が更に核に近い側に存在するために価電子もその影響で・・・と言った具合に言葉で述べるしかないところである。2010/04/20

phmchb

0
『内科医からみた動物たち』の次に読み終わりました。

suppon_popon

0
触媒系の読み物を初めて読んだ。化合物でなくPt単体での話。化学的なアプローチを知らないが、物理的だった。知らなくても小ネタの繋ぎでなんとか読了できるレベルに書いてくれている。相対論使うと1s軌道電子の亜光速の影響がわかっちゃって、そのせいでPtは同族のNiと違い触媒なんだぜ!ということなのかと思う。触媒おもしろそうじゃないか!理解はできずとも雰囲気を楽しみました。2013/01/08

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