内容説明
われわれは毎日金属を食べて生きている。金属がおいしいからではない。動物は植物と違い酸素を積極的に利用し動き回る自由を獲得した一方、有害な活性酸素を体内に抱え込むことになった。これをいかに抑え込むか。じつはある金属の摂取が決定的な役割をはたすという。どんな金属がどのようなしくみで役に立つのかを明らかにする。
目次
プロローグ―健康・長寿を考える
1 酸素の出現は地球の起源にさかのぼる
2 健康長寿と活性酸素・生体金属との関係
3 活性酸素を抑える物質―ワインや果物
4 解明されつつある生薬の作用―コーヒーの秘密
5 老化と生体金属
6 金属を利用して薬をつくる
エピローグ―生体金属の利用と活性酸素の制御
著者等紹介
桜井弘[サクライヒロム]
1942年京都市生まれ。1966年京都大学薬学部卒業。1971年同大学大学院薬学研究科博士課程修了。薬学博士。1971年藤沢薬品工業(株)中央研究所勤務。1972年京都薬科大学講師。1975年徳島大学薬学部助教授を経て、1990年より京都薬科大学教授(代謝分析学担当)。生命と元素との関係を扱うbioelementologyや生命錯体化学biocoordination chemistryにもとづいてmetallodrugs金属含有医薬品の開発、活性酵素の生物無機化学、リアルタイムの生体分析法の開発やアロマファーマコロジーの確立などに興味をもって研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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