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ワイド版岩波文庫
職業としての学問

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  • サイズ B6判/ページ数 91p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000071031
  • NDC分類 002
  • Cコード C0310

出版社内容情報

第一次大戦後の混迷のドイツ.青年たちは,事実のかわりに世界観を,認識のかわりに体験を,教師のかわりに指導者を欲した.学問と政策の峻別を説くこの名高い講演で,「日々の仕事(ザッヘ)に帰れ」と彼らを叱咤した.

内容説明

第一次大戦後の混迷のドイツ。青年たちは事実のかわりに世界観を、認識のかわりに体験を、教師のかわりに指導者を欲した。学問と政策の峻別を説くこの名高い講演。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

でんすけ

3
学問にあたる心得。驚くほどの合理主義で、主観を排して学問に取り組むことの重要性がくどいほどに熱く語られている。学問の分化は、専門性の深まりにつれて視野を狭める。広く視野を持つ事。2019/12/19

Uzundk

2
すごくわかりにくく全容がつかめなかった。専門家と分野感の断絶はすでにあっという事実は見えた。教授は指導者になってはいけないという言葉は思想を押しつけない為と語っている。学問は技術的な答えはするが、その本質、何故それがあるのかには答えないと語る。1919年のドイツのことをもっと知ればこれらの理由が分かるのかも知れない。2014/09/05

たみす

1
大学がどんな風にあるべきか、この講演でウェーバーが言ったようなこととはまるっきり逆の考えや方針が世の中に跋扈してるし、たぶんこれはウェーバーの時代からずっとこんな感じだったんだろうけど。目の前の専門的な仕事に専念することで成果は上がるはずだとウェーバーに叱咤されたとしても、国際競争での生存戦略だとか、現実に生活できるかとかそういうことを考えさせられて、結局専門を忘れ色んなことに手を出し、特定の政治的立場が大学によって広められてしまう時代に学問なんてできないのかもしれない2014/09/30

いかちゃん

0
学者は自分の専門を極めて、自分の業績を歴史に残すことに喜びを感じるのだ。2015/10/05

ちりめんじゃこ

0
学生時代に読んだ本だが、今でも時々ふと思い出す。現代に何か強く訴えて来るものがある。そう、社会科学の価値観や方法論でマルクスに正面から立ち向かった人。当時のドイツの社会状況の中、講堂で学生たちに向かって平易に説いた社会科学方法論。現代を神々の争いと捉え、若者にとって最も困難なことは耐えることであり、弱さとは時代の宿命を正面に見ることができぬことだからであると説く。最後は仕事に返れ!で締めくくっている。日本では社会科学者でキリスト教者でもある大塚久雄に影響を与えた。相反する二つの価値観をお持ちの方必携の書。2014/10/06

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