現代物理学叢書
散逸構造とカオス

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  • サイズ A5判/ページ数 314p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000067508
  • NDC分類 413.6
  • Cコード C3342

出版社内容情報

逆転する自然のさまざまな局面は非平衡開放系であり,精妙に自己組織された多彩な運動を展開する.本書は,その散逸構造あるいはカオスがどのような形態と構造をもち,いかなる物理的プロセスをもたらすかを解説する.

内容説明

流転する自然のさまざまな局面は非平衡開放系であり、精妙に自己組織された多彩な運動を展開する。本書は、その散逸構造あるいはカオスがどのような形態と構造をもち、いかなる物理的プロセスをもたらすかを解説する。第1部で諸種の散逸構造を取り扱う現象論的アプローチを概説、それらの根底にある普遍構造を取り出す縮約理論を論じ、第2部ではそのカオスの幾何学的記述と統計的記述を統合的に述べる。岩波講座としての第2次刊行に際して補章を加え、最近の進展の概要を解説した。

目次

1 散逸構造(散逸構造の典型例;振幅方程式とその応用;反応拡散系と界面ダイナミクス;位相ダイナミクス ほか)
2 カオスの構造と物理(カオスへの物理的アプローチ;散逸力学系の分岐現象;非周期運動の統計物理;カオスの分岐と臨界現象 ほか)
補章 (結合振動子系のダイナミクス;カオスの構造について)