工学の歴史と技術の倫理

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  • サイズ A5判/ページ数 180p
  • 商品コード 9784000063104
  • NDC分類 502
  • Cコード C3050

内容説明

社会の近代化のなか、技術は工学へと姿を変えた。本書は、工学の発祥と発展の過程を学ぶとともに、「クライアント」という鍵概念を手がかりに、工学の社会的意味と意義を知るテキストである。「岩波講座 現代工学の基礎」所収の『工学の歴史』を増補して再刊。近年、その重要性が指摘される技術倫理の問題を、より深く本源的に考察する。歴史に学び、考えるための一冊である。

目次

序章 技術、工学、科学
1 技術の特殊な形態
2 工学教育と工学者の制度
3 日本の工学の歴史
4 初期工学者の系譜
5 技術、社会、倫理
終章 結語

著者等紹介

村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年生まれ。国際基督教大学大学院教授。専門は、科学史、科学哲学、科学技術論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

四葩ましろん♪

1
学部低学年次に読了。工学部生ならある程度知っておきたい工学の成立、各国の工学教育の歴史がコンパクトにまとまっていてあっという間に読めてしまうので良い。やはり自分がなりたい職業の成立の歴史は知っといて損はないし、面白い。自分の技術者像を考えるきっかけになった2012/07/05

タケヤ

0
古代ギリシアから続く学問ではない工学がどのように発展したかをまとめたもの。 工学の発展は他の学問とは大きく異なり、国によっても違いが大きい。フランス、イギリス、アメリカの技術の学校の歴史を述べた後に、日本の場合(主に工部大学校)が書かれている。2017/01/06

きょ

0
日本の幕末から明治にかけての工学(というか工部大学校というか)の歴史に興味があって手に取った一冊。ヨーロッパやアメリカの工学と並列して読めるため、各国の違いが見えてくるのが面白い。クライアントの有(技術)無(科学)で分けるという視点がなかったので勉強になりました。あと、科学・技術リテラシーについては「わかる」としか思えなかったので、新しい技術等が出てきた際に把握できるようには努力しなくてはいけないなと改めて感じた次第であった。2021/04/10

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