出版社内容情報
権力や名声には無関係と思える科学者たちが、政権に奉仕することになるのはなぜか。人間の弱さを問う。
内容説明
権力や名声には無関係と思える科学や科学者が、結果として政権に奉仕することになっていったのはなぜか。プランク、ハイゼンベルク、デバイという三人の著名なノーベル賞学者を中心に、最新の資料や新証言から見えてくる人間の弱さ・したたかさを徹底的に問う。彼らはいったい何を守ろうとしたのか。それは過去の話ではない。
目次
手の汚れたノーベル賞受賞者
可能なかぎり保守的に
物理学は再建されなければならない
何か新しいものの始まり
知的自由は過去のこと
科学に仕えることは国家に仕えること
北欧科学は見込みがありそうだ
流れに逆らって泳ぐことはできない
手が死んでいる!
科学者として、あるいは人間として
未知の破壊力
ハイゼンベルクはほとんど黙っていた
われわれはそのふりをしていただけなのだ
私たちは同じ言葉を使っていなかった
著者等紹介
ボール,フィリップ[ボール,フィリップ] [Ball,Philip]
サイエンスライター。『ネイチャー』誌のコンサルタント・エディター。『ネイチャー』、『ニュー・サイエンティスト』など、複数の雑誌に科学全般について幅広い執筆活動を行なっている。オックスフォード大学を卒業し、ブリストル大学で、物理学の学位を取得
池内了[イケウチサトル]
総合研究大学院大学名誉教授、名古屋大学名誉教授、理学博士。専門は宇宙論・銀河物理学、科学・技術・社会論
小畑史哉[オバタフミヤ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まると
塩崎ツトム
Hyos(元jpn1024)
みのかさご
belier