内容説明
スツルム‐リウビル型と呼ばれる2階常微分作用素の固有値問題をテーマとして取り上げる。まず、問題に取り組むために必要な関数解析の基本事項を説明した後、通常の固有関数展開、および連続スペクトルが現れる場合の一般展開定理や固有関数の詳細な性質について解説する。岩波講座『現代数学の基礎』からの単行本化。
目次
第1章 固有関数展開の過去と現在
第2章 作用素のスペクトル
第3章 Sturm‐Liouville作用素の一般展開定理
第4章 Hill作用素
第5章 一般逆スペクトル問題
第6章 固有関数の零点
付録
著者等紹介
小谷眞一[コタニシンイチ]
1946年生まれ。1970年東京大学理学部数学科卒業。大阪大学大学院理学研究科教授。専攻は確率論
俣野博[マタノヒロシ]
1952年生まれ。1975年京都大学理学部卒業。東京大学大学院数理科学研究科教授。専攻は非線形偏微分方程式(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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