数論〈2〉岩沢理論と保型形式

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  • サイズ A5判/ページ数 605,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000055284
  • NDC分類 412
  • Cコード C3341

内容説明

本書は『数論1』の基礎の上に現代数論の代表的主題である保型形式論と岩沢理論を解説し、また楕円曲線の数論について紹介する。Ramanujanの発見したいくつかの美しい等式を証明することを目標にして、保型形式とは何を論じ、さらにモジュール群に対する保型形式について解説する。また群上の保型形式とSelberg跡公式との関係について展望する。現代数論の根幹をなす岩沢理論については、岩沢主予想を中心に解説をおこなう。最後に前章までに述べた理論を基に楕円曲線の数論について、WilesによるFermat予想の証明を概説することを目標にして紹介する。岩波講座「現代数学の基礎」からの単行本化。

目次

第9章 保型形式とは(Ramanujanの発見;RamanujanのΔと正則Eisenstein級数 ほか)
第10章 岩沢理論(岩沢理論とは;p進解析的ゼータ ほか)
第11章 保型形式(2)(保型形式と表現論;Poisson和公式 ほか)
第12章 楕円曲線(2)(有理数体上の楕円曲線;Fermat予想)

著者等紹介

黒川信重[クロカワノブシゲ]
1952年生まれ。1975年東京工業大学理学部数学科卒業。東京工業大学大学院理工学研究科教授。専攻は数論

栗原将人[クリハラマサト]
1961年生まれ。1984年東京大学理学部数学科卒業。東京都立大学大学院理学研究科助教授。専攻は数論

斎藤毅[サイトウタケシ]
1961年生まれ。1984年東京大学理学部数学科卒業。東京大学大学院数理科学研究科教授。専攻は数論
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