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自我が揺らぐとき―脳はいかにして自己を創りだすのか

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  • サイズ B6判/ページ数 275,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000054492
  • NDC分類 493.73
  • Cコード C0045

出版社内容情報

自己のなかの最も自分らしい部分が変容してしまった患者たち.神経内科医である著者が出会った衝撃的な症例の数々は自己の謎を解く鍵となる.自己とは何か,脳のどこにあるのか.脳はどのようにして統合された自己を生むのか.

内容説明

自分の体につながっていると知りながらなお、左腕を亡くなった夫の腕であると言い張った左半身麻痺のミーナ。失明したことにまったく気づかず「見えている」光景を描写したリジー。おだやかな老婦人ロザモンドは鏡をのぞきこんだとたん態度が一変し、そこに映る自分に向かって「出て行け」と罵声を浴びせはじめた。スティーヴィの右手は本人の意思に反して動きまわるので、左手で押さえつけておかなければならなかった。神経内科医ファインバーグの出会ったこれらの衝撃的な症例は次の謎を解く鍵となる。自己とは何か。自己は脳のどこにあるのか。脳はどのようにして統合された自己を生み出しているのか。哲学者が何世紀にもわたって議論してきたこの問題に、著者は「入れ子式階層構造としての自己」という解答を出す。

目次

1 はじめに―魂を求めて
2 崩壊する自己
3 失われた破片、見慣れた場所
4 個人の神話
5 もうひとつの自分
6 まとまりを維持すること
7 心の中心への旅
8 自己と心の入れ子構造
9 ひととしての存在と脳
10 生きている心

著者等紹介

ファインバーグ,トッド・E.[ファインバーグ,トッドE.][Feinberg,Todd E.]
アルバート・アインシュタイン医科大学神経内科・精神科準教授であり、ニューヨークにあるベス・イスラエル病院医療センターのベティ&モートン・ヤーモン神経行動・アルツハイマー病科長

吉田利子[ヨシダトシコ]
翻訳家
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てぬてぬ

1
前半は身体失認、病態失認、作話、鏡像誤認など、メジャーなトピックが並び、症例を紹介していく感じ。この本の眼目は後半の7章から10章。意識における「創発」「制約」「非還元性」といった超重要概念が非常に分かりやすく説明されている。とりわけ脳の「入れ子式構造」については他の著作であまり理解できていなかった内容だったので良かった。最後の2パラグラフがめっちゃロマンティックで好き。2018/06/12

しょ~や

0
脳の内部のつながりのなんと不思議なことか。さらに解明されていくのが楽しみ2015/05/27

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