内容説明
原子・原子核について基礎から学び、原子力について理解を深めるために、科学上の発見や研究の発展を歴史的にたどりながら、ていねいに解説する、物理学の入門書。福島原発の事故以来、後の世代にとてつもなく大きな負債をつくってしまった我々に何ができるか、問い続けてきた著者が、2013年に駿台予備学校千葉校で行なった記念講演(開校20周年、ボーア原子模型100周年)に基づくもので、やさしい語り口で記される。
目次
第1章 原子論のはじまり(化学原子論;歴史的な語りについて;力学のおさらい ほか)
第2章 イオンと電子の発見(重力をめぐって;電磁気学の初歩;電気分解の法則 ほか)
第3章 X線と放射線の発見(レントゲンとX線の発見;ベクトルとキュリー夫妻;放射線をめぐって ほか)
第4章 アインシュタインと光子仮説(光電効果をめぐって;放射線のエネルギー;光子の波動性と粒子性 ほか)
第5章 原子モデルをめぐって(有核原子;原子の古典モデルとその問題点;ボーアの原子モデル ほか)
第6章 原子核について(放射性元素の崩壊;核物理学のはじまり;核力と核エネルギー ほか)
第7章 原爆と原発(原子爆弾について;原発の事故について;使用済み核燃料の問題 ほか)
著者等紹介
山本義隆[ヤマモトヨシタカ]
1941年大阪生まれ。64年東京大学理学部物理学科卒業、同大学大学院博士課程中退、学校法人駿台予備学校勤務、科学史家。『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003年)でパピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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