出版社内容情報
権威について人はどんな思いを抱いてきたか.近現代の思想・文学に自由への闘いの跡を問いなおす一方,家庭やオフィスでの身近な権威の分析を通して,社会を抑圧する巨大な権威を撃つ戦略を考える.
内容説明
権威について、人はどんな想いを抱いてきたか、近現代史を繙けば、家父長制や官僚制等の制度、ヘーゲル、ウェーバーの思想、カフカやジードの手紙、心理療法の記録に、葛藤が数々よみとれる。今日、家庭やオフィスでの身近な権威の分析を通して、私たちの社会を抑圧する巨大な権威を撃つには…かつて都市論に於て「無秩序の活用」をといたR・セネットがどんな戦略を展開するか。権威に対して、服従でも単純否定でもない関係をつくりつつ、個人の自由の実現をめざす人へ―知のソフトウェアとなる1冊!
目次
第1章 否定(権威の恐怖;パターナリズム―偽りの愛の権威者;自立―愛なき権威者)
第2部 承認(不幸の意識;目に見え、読める権威;権威と幻想)