岩波現代選書 「もの」の詩学 - ルイ十四世からヒトラーまで

多木浩二

岩波書店（1984/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 309p／高さ 19cm
• 商品コード 9784000047715
• NDC分類 702.3

出版社内容情報

ルイ14世時代の家具，ブルジョワジーが生んだ美術館・博覧会，ルートヴィヒ2世の城，ヒトラーの建築．これらの具体的なありようを克明に分析し，その背後に隠された深層の思想やイデオロギーを読み解く．

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アメヲトコ]

「もの」の背後にある無意識について考察した一冊。文章はすこぶる悪文ですが、個人的には椅子を扱った第一章とノイシュヴァンシュタイン城を扱った第三章を面白く読みました。とくに後者については、その初出が黒鼠王国開園直前の83年3月であったことを念頭に置いて読むと趣深いものがあります。

2018/02/20