モダン・エコノミックス<br> 不均衡動学の理論

モダン・エコノミックス
不均衡動学の理論

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  • サイズ A5判/ページ数 305p
  • 商品コード 9784000043403
  • NDC分類 331.84
  • Cコード C3333

出版社内容情報

ヴィクセルの不均衡累積過程の理論を再構築し,新たな立場からケインズ的経済理論を展開.伝統的な「経済学的思考」への理論的挑戦であり,ケインズ主義者対古典派復活論者の論争の地平を超える.

内容説明

アダム・スミス時代から、経済学は「見えざる手」という神話を語り続けてきた。じっさい、経済学の歴史のなかで、だれもまともに「見えざる手」を見ようとはしなかった。もし価格が市場において現実に動いているのならば、それはいったいだれの手によって動かされているのだろうか?本書はこの「見えざる手」を見ようという試みである。

目次

序章 「見えざる手」から不均衡動学へ
第1部 ヴィクセル的不均衡動学(独占的競争企業の動学理論;予想の形成過程;不均衡累積過程の理論)
第2部 短期のケインズ的不均衡動学(ケインズの有効需要原理;ケインズ的不況理論とヴイクセル的恐慌理論―統合化の試み)
第3部 長期のケインズ的不均衡動学(ケインズ的賃金調整モデル;長期フィリップス曲線の「蚊柱」理論)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Z

10
後日精読するにして簡単な感想。新古典派は市場に自律的な価格安定化機能が備わるとする。よってもし現実に不況があれば自由市場を妨害するものがあるためで、労働組合を排除したり規制緩和を行えというのが対処方法であるが、岩井が行ったのは実際にそのような理想的な市場があるとすれば、放っておけばハイパーインフレなりハイパーデフレになってしまい、逆に賃金の下方硬直性が市場の安定化装置になっていることを数学的に証明 したことである。ここから現実の政策にダイレクトには繋げるのは難しいが、規制緩和を唱える経済学者にブレー2018/09/23

Yasuyuki Kobayashi

0
生涯で一番難解なテキスト、完敗でした。 ケインズの「一般理論」を読んで出直します⁈ 憧れの岩井先生の著作と挑戦しましたが、赤子が 横綱にまとわり付いただけ。赤面です。 奥様の著作「大使とその妻」を読んで心を落ち着かせてから「貨幣論」を読んでみます。2024/01/26

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