出版社内容情報
人間らしく生きることとは――滞日生活20年を経て韓国に帰国した知識人の目に映った日本と韓国.民主化運動の精神的支柱,また敬虔な信仰者として尊敬を集めてきた思想家が問う人生の意味.
内容説明
滞日生活二十余年ののち帰国した韓国知識人の目に映る現代日本と韓国。民主化運動の精神的支柱、また敬虔な信仰者として尊敬を集めてきた思想家が、その豊かな経験と見識に基づいて、人は直面する様々な困難をいかに生きるべきかを二つの社会が抱える現実の問題に即しながら綴る。知識や思想のありかた、人と人との絆、愛、老い、良心、誠実さなどについての思索を言葉を噛みしめながら紡ぎ出した魂の書。人間らしく生きることの意味を問う好著。
目次
第1信 残忍な女神
第2信 忘れられない日本人
第3信 ソウル点描
第4信 「ミニマ・モラリア」断想
第5信 知識人の運命
第6信 国家とはなんだろう
第7信 眠れぬ夜の記録
第8信 クリスマス・メッセージ