出版社内容情報
<1>占領期,<2>独立と再建の時期,<3>高度成長期,<4>戦後日本の再編と経済大国化,<5>「総決算」と「国際国家」期――五つの時期区分それぞれの政治的・経済的特徴をあとづけ,その中で民衆がどう生き,考えてきたかをみていく.
内容説明
占領期、独立と再建の時期、高度成長期、戦後日本の再編と経済大国化、「総決算」と「国際国家」期―五つの時期区分それぞれの政治的・経済的特徴をあとづけ、その中で民衆がどのように生き考えてきたのか、戦後意識の変貌を一望のもとにみる。
目次
占領期の生活と意識―まずは生きること
伝統から近代へ―「脱亜入米」による再建と戦後民主主義
私生活主義―高度経済成長と企業社会への従属
保身化と経済大国ナショナリズム
私生活主義と「新人類」のゆくえ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
62
2016年834冊め。戦後40年の節目に、戦後を4つの期間に区切って振り返るという内容。第一期は米軍による占領時代。第二期は講和条約発効から安保条約改定までの独立・再建期。第三期は高度経済成長と戦後日本の確立期。第四期は戦後日本の再編と経済大国化の時期。5つの欠如が指摘されているのがおもしろい。「よろこびの欠如した富」「真の自由の欠如した平等」「創造性の欠如した教育」「真の家庭生活の欠如した家族主義」「リーダーシップの欠如した超大国」。あれ、21世紀の今の話の本だったっけ?2016/10/11
星規夫
1
米歴史学者のジョン・ダワーは、日本には5つの欠如があるとした。すなわち、「よろこびの欠如した富」「真の自由の欠如した平等」「創造性の欠如した教育」「真の家庭生活の欠如した家族主義」「リーダーシップの欠如した超大国」……もう何十年も前に言われたことだが、この中の内に一つでも克服できたと言えるものがあるだろうか。2011/11/08