出版社内容情報
既知の書の名品や無名の人々の手になる木簡等,これら肉筆の文字資料は固有の書風を具え,墨継ぎの跡は,時に書き手の息遣いをも伝える.日・中の該博な知識をもって「書」の周辺に広がる古代日本社会を描く.図版多数収載.
内容説明
金石文や正倉院宝物など既知の書の名品から木簡・墨書土器に残された無名の人々の手になる文字まで、これら“肉筆”の文字資料は時代の特徴としての書風を具え、時に書き手の息づかいを伝える墨継ぎの跡をも残す。日・中にわたる該博な知識を駆使して、古代日本の書文化とその周辺に広がる社会を描出する。
目次
第1章 「もの」に託された文字
第2章 文字を書く人々
第3章 書と文字の周辺
第4章 海をわたる文字
第5章 古代の文字世界