癒しと和解への旅 - 犯罪被害者と死刑囚の家族たち

癒しと和解への旅 - 犯罪被害者と死刑囚の家族たち

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000027915
  • NDC分類 326.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

殺人事件の被害者遺族と死刑囚の家族がともに旅をし,語り合う-.このような旅「ジャーニー・オブ・ホープ」が米国で始まった.そこに集う人びと,それぞれの心の葛藤,世間との闘いを丹念なインタビューで綴る渾身のルポ.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

90
死刑に反対するアメリカの全国的な組織「和解のための殺人事件被害者遺族の会(MVFR))」のJourney of Hopeを取材した日本人テレビディレクター(現在、映像作家)のルポルタージュ。刊行は1999年。毎年全米各地から犯罪被害者と死刑囚の家族たちが集まり、車で移動しながらキャンプ場で寝食を共にし、一般市民に向けて体験を語り歩く活動を行っている。著者はそこに集う人々から話を聞き、死刑囚家族と被害者遺族が和解できるものなのか、死刑はいったい何を解決するのだろうかを問い続ける。→2022/04/09

さら

14
読んでまた深く考えさせられました。日本でも凄惨な事件が後を絶たず、その度に被害者の家族の心痛と加害者(犯人)への強い憤りを感じます。ですが、言葉は悪いですが、所詮他人事でしかないのだと本書を読んで思いました。「死んだ者の代わりに意見を言うことは誰にもできないだろう。そして死んだ者が抱いた夢やビジョンを解すことは誰にもできない。」とあるように、真実は被害者と加害者にしか分からないと思うからです。もし、自分の家族が誰かに殺されたなら、また自分の家族が誰かを殺してしまったら……。  →2014/06/17

貧家ピー

6
”JORNEY OF HOPE" サブタイトル通り、相容れなさそうな両者が死刑廃止を訴える旅に出る。 犯人を死刑にしても、死んだ人は戻る訳ではないが、許すまでの気持ちになれるかどうかわからない。2005/07/09

こばまゆ

3
坂上香さんの本、続けて3冊読みました。そうか、この本は、「ライファーズ」を書く前に書いた本だったのだな~ここから、著者の癒しと和解の旅が始まったんだな・・と感じ入りました。被害を受けた心をケアすることの大切さがよく伝わりました。子どものうちに、感情を誰かによく聞いてもらう事の大事です。その後の加害者を産まないためにも・・2014/08/19

CBF

1
(★★★★☆) 殺人事件の被害者遺族と死刑囚の家族が共に旅をし語り合い、体験を共有する旅「ジャーニー・オブ・ホープ」が米国で始まった。ジャーニーに集う人々それぞれの心の葛藤ー。 死刑囚の家族が公の場で語ること自体が日本ではまず無くて、置かれた状況や心境を想像できてなかったけど、その苦悩の一端を知ることができた。一方で被害者遺族が犯人への憎しみから抜け出せず苦しむ姿にも共感してしまい、読み終わっても一概に"死刑廃止を"とも思えず、考え込まされた。 「『赦し』は他人を赦すことではなく、自分へのなぐさめなのよ」2022/11/11

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