出版社内容情報
評論家・加藤周一氏が見た20世紀とはどういうものだったのか.そのなかで何を考え,何に怒り,何に感銘を受けたのか.戦争,社会主義,ナショナリズムなどの20世紀テーマを自らの足跡と重ね合わせながら読み解く.
内容説明
評論家・加藤周一氏が見て、歩いた20世紀とはどういうものだったのか。そのなかで何を考え、何に怒り、何に感銘を受けたのか。戦争、社会主義、ナショナリズム、歴史、文化などの20世紀テーマを、自らの足跡と重ね合わせながら読み解く。
目次
第1部 いま、ここにある危機(未知のものへの関心;私にとっての20世紀;1999年に起きたこと ほか)
第2部 戦前・戦後その連続と断絶(人間は本性において悪魔なのではない;死刑廃止と戦争反対;人格を破壊された旧友 ほか)
第3部 社会主義冷戦のかなたへ(ソ連邦の崩壊;19世紀の社会主義思想;ソ連型官僚主義的社会主義 ほか)
第4部 言葉・ナショナリズム(20世紀の負の遺産;歴史的文化的ナショナリズム;日本人は「国」という言葉を使いたがる ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エリンギ
1
社内の放出本コーナーからもち帰ってきたもの。21世紀も18年目だけれど、20世紀を克服できそうな気配はまだない。「日本のくせ」である秘密主義はどんどん強まってきているけど、それを許さない市井の人、たくさんいるのが救いか。日本人や日本語について引き続き考えていく。2018/02/17
蝎虎
1
一章に学ぶところが多かった。 にしても8は少ないよ...2011/06/15
naof
1
歴史や政治に明るくないのであまりしっかりとは読めていないと思いますが、様々な出来事や問題について、「何が問題か?」という点がシンプルで明快だった印象を受けました。最後のほうの「文学の仕事」という章は特に記憶に残っています。 2010/02/07
fumi
0
今まで敷居が高いようでなんとなく敬遠してきたけれども、読んでみたら、意外とわかりやすかった。小泉政権時代から、現在のような事態に移行することを危惧していた、というか、日本人の性質、それから、「戦後」の占領政策の転換によって、戦前権力機構にあった人材が戦争責任を問われることなく「利用」されたという点に問題の根があるとみていたのかもしれない。2015/09/16
shami
0
一章が勉強になった2014/05/25