出版社内容情報
ベトナム側300万人,米側6万人もの死者を出したベトナム戦争はなぜ始まり,なぜあれほど長く続いたのか.当時の両国指導者がハノイで行なった非公開討議から,驚くべき事実が次々に浮かび上がる.同題NHK番組の単行本化.
内容説明
ベトナム側300万人、アメリカ側六万人もの命を奪ったベトナム戦争。冷戦下における最大のこの「熱い戦争」を回避する、あるいは早期に終結させる道はなかったのか。マクナマラ元米国防長官の提唱による非公開討議が、1997年6月、ハノイで四日間にわたって行われた。戦争当時の両国指導者たちによる冷静な検証と白熱した論議の中から浮かび上がる、数々の驚くべき事実…。同題の「NHKスペシャル」(1998年8月2日放送)をもとに再構成。
目次
第1章 敵との対話はこうして始まった
第2章 戦争目的は何だったのか
第3章 戦争回避の道はなぜ消えたのか
第4章 プレイク事件と全面戦争突入
第5章 かくて秘密和平交渉は失敗した
第6章 両者は何を学んだのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OMO
1
面白さ:○ 興味:◎ 読みやすさ:○ 新鮮さ:◎ 文学的云々:×2020/03/10
の
1
ベトナム戦争当時のアメリカとベトナムの指導者の取材と四日間に渡る双方の対談をまとめたもの。対談当時は戦後30年ということもあり、双方かなりの高齢であるはずなのに、まるで前日まで戦場にいたかのように生々しく当時のことを振り返っている。一方的な主義主張の押し付け合い、時を経て行われた事実の訂正等、知られざる実態をハッキリさせようとする試みは、この戦争から学んだことを具体化して語り継ぐ環境作りには必要不可欠。NHKの特別番組の補完用なので、できれば番組の方も観てみたいなー。2011/01/11
スカイバニラ
1
内容は戦争当時の両国高官たちが、ハノイで四日間にわたり各テーマに対し論議を行った事についてのレポート。2008/11/02
Yonda
0
今更ながらベトナム戦争を知ろうと思い、読んでみました。これはわかりやすかったです。お互い(アメリカ軍、北ベトナム軍)が相手のことをどう捉ええていたのか、どこで誤解が生じたのかなどが、よくわかりました。 2012/08/17
あるある探検隊
0
すごく心打たれた。 当事者性あふれるハノイ対談の記録には平和構築へのヒントが散りばめられている。2012/04/25