論争 グローバリゼーション―新自由主義対社会民主主義

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000025911
  • NDC分類 319.04
  • Cコード C0031

出版社内容情報

多国間型の公正な貿易と人間の安全保障に依拠して提唱したヘルドの「グローバル盟約」に対し、ネット討論誌上で総勢一五名による激しい議論の応酬があった。一七本の諸論稿から欧米圏のグローバリゼーション論議の布置が明快に浮かび上がる。

内容説明

ワシントン主導の市場原理主義と、アメリカの単独行動主義に対抗し、D・ヘルドは多国間相互の公正な貿易と人間の安全保障に依拠した「グローバル盟約」を提言。それに対し「オープンデモクラシー」サイト・フォーラム上で総勢15名による激しい議論の応酬があった。具体的な施策パッケージを盛り込んだ諸論稿から、欧米圏でのグローバリゼーション論議の布置が明快に浮かび上がる。

目次

グローバリゼーション―危険と対処法
楽観主義擁護論―ひとつの回答
国際主義の妄想
グローバリゼーションの限界―ヘルドとウルフに対する問いかけ
もう一方の側からみたグローバリゼーション―デヴィッド・ヘルドの主張に欠落しているもの
社会民主主義は世界の万能薬か?―デヴィッド・ヘルドに関する論評
実行の試金石―主権の世界におけるグローバルな進歩
トップダウンかボトムアップか―その答え
下からのグローバル・ガバナンス
グローバリゼーションの実態調査
グローバリゼーション下における秩序化の三形態
グローバリゼーションに関する論議―二つの新たな提言
グローバル・ガバナンスを機能させる盟
三つの危機と米国のリーダーシップの必要性
危険と対処法とは何か―グローバリゼーションをめぐる対立
付録A バルセロナ開発アジェンダ
付録B 人間の安全保障とは何か

著者等紹介

ヘルド,デヴィッド[ヘルド,デヴィッド][Held,David]
ロンドンスクール・オブ・エコノミクスの政治経済学グラハム・ワラス教授

猪口孝[イノグチタカシ]
1944年生まれ。1974年マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了、政治学博士。東京大学東洋文化研究所教授、国連大学上級副学長、日本国際政治学会理事長などを歴任し、現在、中央大学法学部教授、東京大学名誉教授。また、ケンブリッジ大学出版社のJapanese Journal of Political Scienceの編集長を務める。アジア政治研究連合理事長、法制審議会委員、日本学術会議会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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