ドキュメント 靖国訴訟―戦死者の記憶は誰のものか

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  • サイズ B6判/ページ数 248,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000023597
  • NDC分類 175.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

靖国問題の核心とは何か。祀られない自由はないのか。靖国や台湾の遺族らも原告に加わり日本各地で提起されている「小泉靖国参拝違憲訴訟」と「靖国合祀取消し訴訟」の現場から考える。

内容説明

「A級戦犯」分祀問題でも外交問題でもない、靖国問題の核心とは何か。靖国と国家の密接な関係とはどのようなものか。首相の靖国参拝を正面から問う「小泉靖国参拝違憲訴訟」と追悼の自由・祀られない自由を主張する「靖国合祀取消し訴訟」。韓国や台湾の遺族らも原告に加わり日本各地で提起されているこれら一連の訴訟から、歴史認識と人間の尊厳に関わる「自由」の意味を考える。

目次

第1章 国境を超えた靖国訴訟(「自治会・神社分離」訴訟と靖国訴訟;靖国訴訟に何が託されたのか;アジア訴訟)
第2章 沖縄から靖国を問う(沖縄戦跡での「法廷」;沖縄戦の実相と靖国への合祀;資料が明かした合祀の実体)
第3章 司法の責務とは何か(躊躇する司法から自覚する司法へ;「追悼の自由」に踏みこんだ高裁判決;長かった最高裁判決の「補足意見」)
第4章 なぜ合祀取消し訴訟なのか(合祀取消し訴訟へ;気づきから「決意」へ;韓国・台湾遺族からの合祀取消し;国家と一体化した靖国の対応の不思議)
第5章 戦死者の記憶は誰のものか(遺族の感情と靖国問題;戦死者の記憶と追悼;政教分離から「自由」へ;国家による真の追悼とは)

著者等紹介

田中伸尚[タナカノブマサ]
1941年東京都に生まれる。現在、ノンフィクション・ライター。著書に『ドキュメント 憲法を獲得する人びと』(第8回平和・協同ジャーナリスト基金賞、岩波書店)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。