内容説明
ほとばしる情熱、躍動する文体で迫る、人間・野枝。筆一本を武器に、結婚制度や社会道徳と対決した伊藤野枝。彼女が生涯をかけて燃やそうとしたものは何なのか。恋も、仕事も、わがまま上等。お金がなくても、なんとかなる。100年前を疾走した彼女が、現代の閉塞を打ち破る。
目次
第1章 貧乏に徹し、わがままに生きろ(お父さんは、はたらきません;わたしは読書が好きだ ほか)
第2章 夜逃げの哲学(西洋乞食、あらわれる;わたし、海賊になる ほか)
第3章 ひとのセックスを笑うな(青鞜社の底にウンコをばら撒く;レッド・エマ ほか)
第4章 ひとつになっても、ひとつになれないよ(マツタケをください;すごい、すごい、オレすごい ほか)
第5章 無政府は事実だ(野枝、大暴れ;どうせ希望がないならば、なんでも好き勝手にやってやる ほか)
著者等紹介
栗原康[クリハラヤスシ]
1979年、埼玉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科・博士後期課程満期退学。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。著書に、『大杉栄伝―永遠のアナキズム』(夜光社)(第5回「いける本大賞」受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2015第6位)、『はたらかないで、たらふく食べたい―「生の負債」からの解放宣言』(タバブックス)(紀伊國屋じんぶん大賞2016第6位)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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