マインド・タイム - 脳と意識の時間

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  • サイズ B6判/ページ数 267,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000021630
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C0011

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

3
「リベットの実験」を行ったリベット自身による書。主観的な意思体験は実際の知覚より遅れ、何かを行う意思を発動する前から脳の活動は始まっているという概要であるが、実はリベット自身は自由意志はあるという立場である。  デカルト2元論とは違うといいつつ、2元論的な考え方を打ち出し「精神場」なるものを提唱している。これは脳という物質がなければ存在しないがそれ自身は必ずしも物理法則には従わない。それならば私の感覚では2元論でよって自由意志もあると言ったほうが明確な気もする。もちろん実際にはないのかもしれないのだが 2015/08/16

iwri

3
リベットの実験については知っていたが、実際にリベット自身による報告を読むとまた別の面白さがあった。実験自体の解説も丁寧。ただ、一部わかりにくい部分があった。専門性のためか訳文のためかは判断がつかないが。実験科学者として、心の哲学の哲学者(サールやチャーマーズやデネット)の論をテスト不能/検証不可能とバッサリやるリベットの反論は痛快だったw2012/01/28

よねちゃん

2
なるほど脳と言っても科学的には物質に過ぎないわけでそれがどうして意識とか心が発生するのか? 量子力学からの引用によれば素粒子に意識が宿っている可能性があるかも知れないらしいです。 そうすると物にも心が発生するかも知れなくて実際妖怪に付喪神がいることを思い出しました。2022/09/21

Satoru Yonekura

2
「マインド・タイム 脳と意識の時間」ベンジャミン・リベット(2005年) 書名がお手軽ビジネス本的ですけど、副題で分かるようにそんな本ではないです。 あなたが「これをやろう」と思うとき、実はそれは自由意志で思い付いたのではなく、思った時点の0.5秒前に無意識的に脳の中で起動され、それが0.5秒後に意識に上って来た(気付いた)のだ、という科学的事実(と評価して良さそうな実証実験がなされていること)の本です。2017/02/18

中山りの

2
図書館(最後だけちらっと読む)。行動のあとに意志、意識=自由意志で動いたのではなく、あとから理由づけして合理化している?しかし、「こうしよう」という「計画」は意志が先なはず。また、プログラムされた行動を起こす寸前に「拒否」というかたちで動かないという選択肢は与えられている。2015/08/13

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