開かれた宇宙 - 非決定論の擁護

開かれた宇宙 - 非決定論の擁護

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  • サイズ B6判/ページ数 277,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000019224
  • NDC分類 401
  • Cコード C3010

出版社内容情報

ポパー哲学の集大成の書『科学的発見の論理へのポストスクリプト』からの待望久しい邦訳.彼の科学哲学と社会哲学を貫く思想の核心-非決定論を論証し,複雑系研究や社会科学の将来予測をめぐる議論に決定的な影響を与えた名著.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

2
論争する哲学者にとって自作についても修正より対話が重視される。それによって自作は対話に開かれたアゴラになる。『科学的発見の論理』の「ポストスクリプト」第1巻である本書は、確率の主観的解釈を批判し、客観的解釈として頻度解釈を採った『論理』を批判しつつ、さらに傾向的解釈を打ち出す。この時、ラプラスの魔の決定論を批判し、形而上学的にも認識論的にも非決定論を主張する彼は、ニュートン力学の算出可能性原理、特殊相対性理論の未来予測、科学の自己予測の三者の不可能性を見出す。ここから後半で独自の「三世界論」が展開される。2017/02/23

ダージリン

2
カール・ポパーに挑戦。非常に面白い議論だった。訳者あとがきにも書かれていたが、カオス理論以前の議論としては時代を先取りしていると思う。還元主義への記述も興味深い。学生時代非平衡科学を勉強していたので、プリゴジンの話題まで出てきたのは嬉しかった。2010/10/02

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