日本人の病気観 - 象徴人類学的考察

日本人の病気観 - 象徴人類学的考察

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000016513
  • NDC分類 490.4

出版社内容情報

ふだん意識されない日常生活に,比較文化的な視点から光をあてると,どんな日本人の姿が像を結ぶか.国際的に活躍する文化人類学者が,我々の衛生感念や多様な治療法をめぐり独創的な手法で考察した,卓抜な日本文化論.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Akihiro Nishio

18
30年前の本だが面白かった。在米20年になる人類学者が、日本の医療にまつわる考え方を驚きを持って発見する。特に胃腸症状を主とした持病や体質という考え方、手や床の汚れに潔癖であるにも関わらず壁の汚れに無頓着、お腹の冷えに対する警戒、里帰り出産や、入院時の見舞いや差し入れなどが、米国では一般的ではないことを知る。また、信仰的には「まれびと」が病気の原因と治癒の両方をもたらす構造になっており、それが日本人の病気に対する行動に結びついているという指摘も深い。こうした本の東南アジア版が書ければ良いのだが難しいか・・2017/08/02

Asakura Arata

2
構造主義的見地から日本の病気に対する行動パターンを分析。当時はやっていたニューアカ的雰囲気を醸し出す。しかしフィールドワークの実例は60年代だろうこれ。2011/12/31

こずえ

0
よくスマホはトイレ並みに汚いといわれるが、日常生活ではスマホに対してそのような汚物の目を向けることはない。実際の医学的なことを度外視してキレイ・キタナイ、これはマズイと考える文化的な側面を知ることで、医療関係者は一般人のバイアスを頭の片隅におくことができる。2018/06/30

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