出版社内容情報
温泉のある中世の田舎町バースは,18世紀にその相貌を一変させ,最先端のファッショナブルなリゾート地となる.娯楽と社交,通信と都市計画,欲望と虚栄,その多彩な人間模様を,バースの栄枯盛衰とともに活写する.
内容説明
18世紀リゾートはいかにして生まれたか。娯楽と社交、都市改造計画、「快楽」と「聖なるもの」、文学者たち…大歓楽郷バースの栄枯盛衰を多面的に活写。
目次
第1章 温泉都市バースの歴史
第2章 バースをつくった男ナッシュ
第3章 バース改造計画
第4章 サタンの指令塔
第5章 リゾート都市の栄光と影
第6章 落日のバース
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
5
イギリスの温泉地バースの軌跡を辿る一冊。ローマ人に見出されて一度は廃れたものの、一人の賭博師の手によって繁栄を遂げ、郵便制度や宗教運動の発展とともに名声を高めていく。ジェイン・オースティンの作品などから見るバースの隆盛と失墜は、個人的に別府の温泉地を思い浮かべて感慨深かった。2013/06/01
timeturner
1
イギリスの温泉保養地として輝かしい歴史をもつ街バースの歴史を、主として18世紀の繁栄を中心にとても読みやすく書いてある。薄汚れた病人のための保養地だったバースが賭博師ナッシュのアイディアでどんどん流行の中心になっていく様子が面白い。2010/02/13
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