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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
4
ふむ2024/04/25
ジュンジュン
3
現在、台湾だけでなく中国でも”国父”と称される孫文の素顔は、理想に生き信念を貫いた革命家などでは決してなく…。学生時代から親しんでいた中華民国史家による集大成的な孫文伝。主義は変えないが主張は度々変わり、打倒すべき敵と結んだりと、無節操とも柔軟とも言える現実主義者。失敗の連続なのに、否だからこそ、孫文の生涯はやはり面白い。2020/06/08
相馬
2
前からそうではないかと思ってたんだが、やはりそうだった。つまり孫文は失敗ばかりで全然成功して無いじゃないかと。副題の「国父になった大ぼら吹き」が全てを表していますね。 で、孫文のマイナス評価も含めて冷静に事実を拾っていて、愚民論とかの考え方が興味深い。でもまあ、たしかに人間的魅力はあったんだね。女好きも含めて。2014/08/16
カラコムル711
0
孫文に対するある種の神話をくつがえす本。中国、台湾の両方で崇拝されている孫文だが、いろいろ人間として(政治家として)どうかと思うところがある。それが政治的人間のあるがままの現実であり、別にがっかりというわけではないが、いいかげんでも、悠々と平然としているのは、やはり大人物なのだろう。ライバルの陳独秀なども大物だったようだ。2017/09/17