菅江真澄 みちのく漂流

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菅江真澄 みちのく漂流

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000010696
  • NDC分類 291.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

菅江真澄が東北北部にしるした足跡をたどる現代の風土記.マタギの生態と鉱山労働,山岳信仰と海神伝承,十三湊と蝦夷の一族など,真澄の記録を現在の風景と重ねつつ,みちのくの民俗誌を描く.北から見た日本の近代化とは.

内容説明

漂泊者真澄の日記・地誌は、帰還の地をもつ者の旅の記録ではなかった。マタギの生態と鉱山労働、山岳信仰と海神八百比丘尼の伝承、十三湊を拠点とする安東水軍と蝦夷の一族の物語。北のトポスに折り畳まれた生と死の痕跡を、真澄の旅をとおし、著者自らの肉体に沈められた記憶としてたどる、もうひとつの道の奥。天明・天保飢饉の余燼のくすぶる真澄の東北と、現代の風景は異なっているだろうか。「辺境」から見た、日本近代の意味とは何か。江戸末期と二〇世紀末と、二百年を隔てた転換期の東北北部―菅江真澄の足跡を追い、その眼差しと重ねつつ、北の飢餓回廊とその固有の日と夜を描く、現代の東北風土記。

目次

序章 真澄漂泊
第1章 黄金のみちのく
第2章 神々の末裔たちの大阿仁部
第3章 椿の海の神々の行方
第4章 海の城
第5章 森の道の神々の渇き
第6章 黒い瞳のなかの吹雪
第7章 鄙の市
第8章 賽の河原の風ぐるま
第9章 燃えるゴミの日
第10章 帰らざる故郷

著者等紹介

簾内敬司[スノウチケイジ]
1951年秋田県に生まれ、県北の白神山麓、二ツ井町に在住。1975年より88年まで、この地で秋田書房を経営する。80年代後半より、創作活動を開始。著書に、『竜の子ども』(無明舎出版、1978)、『千年の夜』(影書房、1989)、『東北農山村の戦後改革』(岩波書店、1991)、『宮沢賢治―遠くからの知恵』(影書房、1995)、『日本北緯四十度』(日本経済評論社、1995)、『原生林に風がふく』(共著、岩波書店、1996)、『涙ぐめ目で踊る』(影書房、1997)がある
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