スターリンの大テロル - 恐怖政治のメカニズムと抵抗の諸相

スターリンの大テロル - 恐怖政治のメカニズムと抵抗の諸相

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000010672
  • NDC分類 238.07
  • Cコード C0022

出版社内容情報

1937-38年の大テロルの本質を,弾圧=強硬路線と穏健路線のジグザクという歴史的文脈と37年固有の事情(中央と地方党の対立,国際関係の緊張)から解明を試みる.アルヒーフ資料に基づいた初めての実証的研究.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Fumitaka

2
ソ連史上の謎めいた事件である大テロルの前準備、実態、確認できる数字、余波について記した著作。序論では研究史にも触れてくれておりありがたい(いくらか突っ込み過ぎのところに関してはあとがきで富田先生が指摘してくださっている)。コトキンが“Magnetic Mountain”でも部分的に触れていたと思うが、大テロルにおける現地のНКВД職員の「行き過ぎ」や「逸脱」も指導部は当然予想して織り込み済みであり、コントロールが外れたが故の帰結ではなく、誰が主導していたのかといえばスターリンその人である、と結論している。2021/05/16

Arte

1
ソ連では元々自殺する人は中傷の被害者とみなされていたが、スターリンが党に打撃を与える行為と決定したため、自殺も簡単にできなくなったとか、コルイマってほんとに金たくさん採れてたんだとか、「一般人が党に抗議の手紙を送る→それに対して党が新聞で答える」ことが信頼の証とされていたため、スターリン批判の手紙もばんばん送られていたとか、色々興味深い。ソヴィエト体制を確立した地方指導者が大量に粛清のターゲットとなり、世代交代が起こって、起用された若者はスターリン個人崇拝を強めていく、という流れだったのね。2021/06/12

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