出版社内容情報
高度情報化社会のパラドクスとは何か.経済学や政策論争のあり方,効率主義と社会的公正の問い直し等を通して,保守とリベラル各々の可能性と限界を検討し,「ソフト化時代」の新しい経済学を構想する.
内容説明
日本そして世界の経済は今どこへ行こうとしているのか―論壇をリードするエコノミストは、この激動する海図なき経済新時代の動向をどう読むのだろう。経済学や政策論争のあり方、効率主義と社会的公正の問い直し等を通して、保守とリベラルそれぞれの可能性と限界を検討し、高度情報化社会のパラドクスを克服する新たな経済学をめざす。
目次
1 高度情報化社会のパラドックス
2 自由と自由化
3 「倫理的空白期」後のパラダイムを求めて
4 「豊かさ」とはなにか―効率と公正
5 政策論争はどうあるべきか
6 理念と政策そして経済学の同時代史
7 経済学・その方法と理念
8 これからの経済学
付論 保守派経済学への評価と疑問