内容説明
トクヴィル、マルクス、デュルケムの今日の社会理論全般への貢献は極めて大きい。しかし、その厖大な著作を読むことは至難の業である。イタリアの著名な社会学者である著者は、この三人の思想家の主要著作を綿密に読むことにより、今日的課題に対する解答をいかにして引きだしうるかを、読者と共に考えようとする。従来の社会思想史的研究とは異なり、主要著作の読解、理論的再構成の方法をテキストに即して具体的に示した本書は、古典を読むさいの、最良の手引となろう。
目次
第1部 アレクシス・ド・トクヴィル(貴族制的秩序;民主制的秩序;旧体制)
第2部 カール・マルクス(社会的現実の性質;近代社会の理論)
第3部 エミール・デュルケム(社会の類型論;規範の第一義性;宗教と制度理論;若干の批判的考察)