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出版社内容情報
人種のるつぼといわれ,民族的多様性を誇りにしてきた超大国がその内部から分裂しようとしている.ケネディのブレーンであった著名な歴史学者が,この未曾有の危機に瀕したアメリカの再生を願いつつ世に問うた警世の書.
内容説明
アメリカはどこへ行くのか。人種の坩堝といわれてきた多民族国家アメリカは今や内部から分裂の様相を呈しはじめている。小数派民族集団による自己主張と国民的同一性の揺らぎは、アメリカ人とは何か、アメリカとは何かという本質的な問題を投げかける。二度のピュリッツァー賞受賞に輝く歴史家が、米国社会の現状を憂いつつ論じた現代アメリカ社会論。
目次
第1章 「新しい人種」か
第2章 武器としての歴史
第3章 学校を舞台にした論争
第4章 アメリカの分解
第5章 多様のなかの単一
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papahaba
0
黒人文化運動?に対し、移民社会の統合の意義を説く。今の経済的格差に対しては、歴史家はどう分析するのだろう。。。2022/01/26
Hiroshi Higashino
0
歴史を振り返りつつ、著者の考察が盛り込まれた内容.社会学寄りの政治・歴史に関する論考といったところだろうか. 「第2章 武器としての歴史」で出てくる大戦時の日本に関する言及では、著者の認識がどちらかというと「左派リベラル系アメリカ人の認識」に寄っているように感じた. なかなか正論とも言える部分もあり.2020/04/05