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内容説明
内政も外交も行き詰まり、将来不安とともに生きづらさが増しています。どうしても心が暗くなりがちですが、さわやかで心地いい感覚は周囲の人が与えてくれるもの、という思い込みをしていませんか。自分の心をコントロールするのは自分自身です。そして、心地いい感覚は自前でつくり出すことができるのです。その手段として、心が洗われていくようなさわやかな気分、身体の中から沸き起こるような「内発感覚」を体験し、インプットしておくのです。そのためには、どうすればいいのか。例えば近くにあるお寺や神社など、自分の心が落ち着く場所に出かけ、少しの時間でいいので真剣に祈ってみてください。心が澄み渡り、軽くなるような感覚が身体を包み込むはずです。 また、自分の心をいつもモニタリングできるようになると、不快な感情に心が支配される前に、不快な感情が湧き起こりそうだと読み取ることができるようになります。すると、ネガティブな感情が芽生えそうなときに、事前に抑えることができるようになってくるのです。心が不安や苦しみ・悩みに支配されず、前向きな気分を長続きさせるにはどうすればいいのかを伝えていきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西
36
会話形式で書かれているため本来は分かりやすいはずで、そのとおり表面の部分はわかるけど、深い部分がどこまで理解できたか。一回では難しいかもしれないと思った。心とは4頭立ての馬車であり、それを制御するのが私であるということ、「心は大変厄介な暴れ馬だと自覚し、それを観察しながらだんだんと手なずけていくのが私、つまり自己の課題」ということは覚えておきたい。また、周りと一体化することによって自分のつまらない価値観や苦しみから解放される点はなるほどと思えた。仏教のありがたみがわかる年になってきたのかなとも思う2017/06/18
やすらぎ 🍀安寧祈願🍀
25
感想を書かずに手放すことにしました✨2020/05/25
S.Mori
14
良い本です。自分の心の状態を見直すのに役立つのではないかと思います。1章の「怒りは人間のコミュニケーションのベースにある」という考え方はショックですが、的を得ていると思います。人間は赤ん坊の時に泣いて、自分の欲求を伝えるので、大人になってからもその方法を使ってしまうということです。もちろん他人に怒りをぶつけていては本当のコミュニケーションは成立しません。この本は人間が持っている否定的な心の状態を変えることを目指すものと言えます。心と自分自身を同一視しないで、心を自力で制御することが大切と著者は説きます。2020/01/18
aoneko
9
「瞬間の心理学」を先に読んだからか、序盤わりとすーっと読んでしまったけど、自分はここはこうだな、という気づきが多いのは楽しい。見方があっさり変えられたりすることも。『内発感覚の経験』の話は特に面白かった。ヨーガの瞑想はこんな意味もあったんだな。 本当に忙しい人は、自分から忙しい忙しいなんて愚痴をあまり言わない。はへぇーでした。そうなの?2014/06/30
し ま し ま
6
溢れる情報に振り回され、先々のことに思いを巡らすよりいまここに集中すること。現在を見つめる力を養っていれば少々の不測の事態にも落ち着いて対応出来る。流動性の高い、正解のない世界では得意技に頼りがちだがそれでは対処出来なくなっていくので得意でない能力を鍛えなくてはならない、というのはMBTIのワークショップで学んだこととリンクする気がした。2017/08/25