ちくま文庫<br> 小説のストラテジー

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ちくま文庫
小説のストラテジー

  • 著者名:佐藤亜紀【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2015/08発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480429797

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内容説明

「あらゆる表現は鑑賞者に対する挑戦です。鑑賞者はその挑戦に応えなければならない」早稲田大学での講義に基づく小説論。小説における「目的」を達成するためにいかに効果的に「形」を組織し、作り上げるのか。そしていかにそれを読み解くのか。稀代の小説家が伝授する、読む/書くための戦略(ストラテジー)。

目次

快楽の装置―創作と享受における一般的な前提
フィクションの「運動」―読み手が反応するのは物語ではなく記述である
ジャック・ワージングの困惑―物語にはどのような役割があるのか
楽興の時―作者が全てをコントロールできるとは限らない
燭台なしの蝋燭―言葉は本当に通じるか/通じなければならないか
かくて詩人は追放される―小説は哲学上の真を語らない
誰も一人では語り得ない―複数の語り、複数の声
ディエーゲーシス/ミメーシス―声の様態に関するタクティカルな考察
単声による肖像―作例一。ユルスナール『ハドリアヌス帝の回想』
殺人者のファンシー・プローズ―作例二。ナブコフ『ロリータ』
国民作家の悲劇―作例三。笙野頼子『水晶内制度』
作品が全て、人間は無―結びにかえて