内容説明
イギリスの小説やフランスの小説を読んでいると、最近また目立って犯罪を扱った作品が多くなっていて、こうした傾向が単なる繰返しではなく、以前とは違ったある新しさが感じられるようになった。この新しさが、何よりも魅力だが、そうかといって簡単にこれを説明することは難しい。頭のいい作家がいて、ちょっとしたところをグイとひねって巧みに書くと、同じような犯罪事件でも、がらりと様相が変わってしまうからである(本文『犯罪映画は新しくなっていく』)
目次
第1章 探偵小説と犯罪映画(新しい探偵小説の型と映画への影響;犯罪映画は新しくなっていく)
第2章 ベストセラーが映画化されていく(映画化されたアメリカのベストセラー小説を中心にして;「狐の王子」と「戦乱の花嫁」の背景 ほか)
第3章 映画と原作について思うこと―SCREEN CORNERS/LITERATURE(アメリカ映画の原作もの;イギリスでの原作の映画化 ほか)
第4章 小説を映画化した三つの作品を鑑賞しよう(「ケイン号の叛乱」あとがき;ジョン・フォードの問題作「ミスタア・ロバーツ」について ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんすこむたん
1
少し古めのものになるが当時の状況を理解するには十分。原作と映画を比べることの意義も見えてくる。2018/11/27
一江春水向東流
0
權田萬治稱其為「前衛的領航員」真是再恰當不過了.一部美國上映與1948年的「kiss the blood off my hands」,他在1949年就寫出了影評,而日本要等到1958年才正式上映.而且這個電影的被植草先生評為「作為硬漢型的驚悚作品,確實在麥凱恩之上」的原作竟然沒出過日文版?谷歌上連作者介紹都查不到了...植草先生的成就可以概括為第一時間的資訊和第一流的洞察力.2020/02/20