内容説明
ちょっとした工夫で「日本語を教える」ことを外国人へのプレゼントにできることを説いた実用的な読み物です。第1章、第2章は授業準備と授業の実況中継で、初めて日本語を教えることになった3人の登場人物の授業の試行錯誤を通し、日本語教育の初歩と指導のポイントを具体的に解説しています。第3章では授業準備、導入などから復習まで授業の流れにそって「教え方の枠組み」を解説しています。第4章「扉の向こうへ」では日本語教育の世界を概観しています。
第1章「解説：外から眺める日本語と日本文化」、第2章「指導のポイント：授業中は冷静な自己モニターを」など、日本語を教えることが「外国人へのプレゼント」になり、教える側にとっては日本文化や日本語への自己モニターになることを著者の経験は語っています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
舟江
9
まだまだ未開拓の分野。実践編としては物足りないが、入門書としては、合格。2017/08/19
今庄和恵＠マチカドホケン室／コネクトロン
9
前書きにあった、日本語ということばを、外国の人にプレゼントしてみませんか、「役に立つ日本語」を、心をこめて、ちょっときれいな包装で、贈ってみませんか、というフレーズが染みました。2016/09/21
kenitirokikuti
8
2004年刊行。図書館にて借りた▲外国語の教授法。その1、文法訳読法。これは古典語のやり方。きっちりした文法を学び、正確に翻訳してゆく。その2、オーディオ・リンガル・メソッド。20世紀アメリカの方法。突き詰めると、通訳の育成法。その3、コミュニカティブ・アプローチ。欧州で発展。専門性よりも、ちょっとした旅行で役に立つ、といったコンセプト。その2との違いは、正確さを重視するか否か。その2は正しいことがらを反復練習する。2019/01/12
Riopapa
7
昨年、外国人に日本語を教える機会があって、我流でやったが、うまくいかなかった。やはりきちんと教科書を使い、その理念を理解しながら、教えて行くのが大事だということが、この本を読んでよくわかった。2013/03/31
miso_katsu
5
日本語を教えるということはどういうことか、例を挙げながら説明していて分かりやすかったし、実践の場を経験したことがない私にも想像できた。教授法の解説だけではなく、日本語教育のリアルな実態を楽しく(←重要！)説明しているのでスラスラ読めた。読んでよかった。2020/09/12
