幸福論

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幸福論

  • 著者名:アラン/神谷幹夫
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 岩波書店(2012/11発売)
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  • ISBN:9784003365625

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目次

目  次
 モール・ランブラン夫人への献辞

 幸 福 論
  1 名馬ブケファラス 
  2 いらだつこと 
  3 悲しみのマリー 
  4 ノイローゼ 
  5 憂鬱 
  6 情念について 
  7 恐れは病気だ 
  8 想像力について 
  9 想像上の苦痛 
  10 アルガン 
  11 医学 
  12 ほほ笑みたまえ 
  13 事故 
  14 悲劇 
  15 死について 
  16 心のしぐさ 
  17 体操 
  18 祈り 
  19 あくびの技術 
  20 気分 
  21 性格について 
  22 宿命 
  23 巫女の心 
  24 われわれの未来 
  25 予言
  26 ヘラクレス 
  27 欲すること 
  28 人はみな,己が欲するものを得る 
  29 運命について 
  30 絶望しないこと 
  31 大草原の中で 
  32 隣人に対する情念 
  33 家族の中で 
  34 心遣い Sollicitude
  35 家庭の平和 
  36 私生活について 
  37 夫婦 
  38 退屈 
  39 スピード 
  40 賭け 
  41 期待 
  42 行動すること 
  43 行動の人 
  44 ディオゲネス 
  45 エゴイスト 
  46 王さまは退屈する 
  47 アリストテレス 
  48 楽しい農夫 
  49 労働 
  50 始めている仕事 
  51 遠くを見よ 
  52 旅行 
  53 短剣の舞
  54 大げさな言い方 
  55 泣き言 
  56 情念のみごとな説得力 
  57 絶望について 
  58 憐れみについて 
  59 他人の苦痛 
  60 慰め 
  61 死者のための祭儀 
  62 とんまな人間 
  63 雨の中で 
  64 興奮 
  65 エピクテトス 
  66 ストア主義 
  67 汝自らを知れ 
  68 楽観主義 
  69 結び目をほどくこと 
  70 我慢強く
  71 親愛の情 
  72 罵詈雑言 
  73 上機嫌 
  74 一つの治療法 
  75 精神の健やかさ 
  76 乳への讃歌
  77 友情
  78 決断拒否 
  79 儀式
  80 新年おめでとう 
  81 お祝いのことば
  82 礼儀正しさ
  83 処世術
  84 楽しませること 
  85 名医プラトン 
  86 健康を維持する方法 
  87 克服 
  88 詩人たち 
  89 幸福は徳である 
  90 幸福は気前のいい奴だ
  91 幸福になる方法 
  92 幸福にならねばならない
  93 誓わねばならない 
  解  説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

141
各3ページのプロポ93章がエッセイ感覚で書かれ、リーダビリティが高い。人間は元来何もしないと苦悩ばかり拡大しがちなので、後先・自身のことを考え過ぎず、思考から情念を解放せよと著者。悲観主義は容易だが楽観主義は意志と自己克服が必要、突き詰め方は鋭くて陳腐にならない。心と身体の繋がりに着眼し、逆説的に構えてみる視座転換は現代人こそ重要。本人もいうようにどん底向けというより、日々の厄介と退屈に悩む人の血行を良くするための書。幸福は行動にも思考にも付随するとは思うが、バランス矯正ツールとしてもクラッシックな内容。2023/03/02

ちびbookworm

114
★3.5-4.【出口治明の紹介本】◆『間違った臆断をとり除きたまえ。そうすれば君の不幸はなおる』(エピクテトス)◆(自分を含めた)人間、この気分屋にどう対処すべきか?恐怖、不安、いらだち。これら「情念」が誤ったイメージを心につくらせ、その幻影に惑わされるのが、私たちの常だ。これら、「情念の説得力」を断ち切れ。ではどうすべきか?アランの処方箋はこうだ◆リラックスせよ。暖炉であくびをする犬をマネよ。体操(運動)、音楽(演奏)、微笑みをつくり、上機嫌を演じよ◆これら、些細なことこそ、幸福への一歩だ。2022/02/12

マエダ

107
アランは読者に考えを強いることをしていない。93の短編に分かれていてどこからでも読め、一つ一つにストーリーがあり読みやすい。誰もが使っているありきたりな言葉でここまで心に響くことが書けるのがアランの持ち味であり、著者の高貴さや賢明さが伝わり読者をうつ。2016/03/25

molysk

83
悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである。気分というのは、いつも悪いものなのだ。だから、幸福とはすべて、意志と自己克服によるものである。幸福になろうと欲しなければ、絶対幸福になれない。自分の幸福をつくり出さねばならない。本書は、日曜日の新聞に連載されたアランの「プロポ」(哲学断章)のうち、幸福に関する93編を収めたもの。フランスらしい陽気さがあふれる。悪いことがあった?不平不満を言っても何にもならない。雨の降る時こそ、晴れ渡った顔付きをしたいものだ。だから、天気の悪い時にはいい顔を。2024/01/01

ナマアタタカイカタタタキキ

83
腰を据えた人生論というよりエッセイに近く、どちらかというと実用的。直前に読んだのがショーペンハウアーだったので、正反対のオプティミスティックな内容(といってもただただ気楽なものではなく、やはり鋭い)だからか、より新鮮な気持ちで読めた。それでも両者には共通項も少なからずあり、両方を通して人生とどう向き合うべきか少し見えたような気がする。話の結論だけを見ると量産された自己啓発本のそれと変わらないが、それについて突き詰めて考えた人から出る言葉はこうも違う。万一胡散臭いと感じたならば、繰り返し反芻してみてほしい。2021/08/27

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