内容説明
ネット社会がもたらすのは自由か?それとも束縛か?ネット社会化は、ローカルな束縛からの解放と、グローバルな束縛を同時に意味する。私たちは「もっと自由になる方法」よりも、「好ましい形で束縛される方法」を、地域的・空間的な視点で考えるべきである。
目次
第1部 「自由の地域差」とは何か?(自由には地域差がある;「自由とは何か?」とは何か?;ネット社会の自由と監視)
第2部 「自由の模索」の地域差―インフルエンサーと情報技術者の試み(自由がもたらす相互監視の地域差;ITベンチャーの東京一極集中と情報技術者たちの「自由」;情報技術者たちの自由なコミュニティとその地域差)
第3部 自由がもたらす地域の解放と束縛―温泉観光地の再構築(温泉地の社会構造と「自由」を求める宿泊業;自由の空間的再編成と温泉観光地の変容)
自由の地域差
著者等紹介
福井一喜[フクイカズキ]
1987年埼玉県生まれ。筑波大学大学院博士後期課程修了、博士(理学)筑波大学大学院博士特別研究員などを経て、流通経済大学社会学部(国際観光学科)助教。専門はネット社会化に関する観光地理学と経済地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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