内容説明
本書は、史実と江戸町の形成過程の話題も織り交ぜながら、石町の時の鐘の移り変わりの物語を試みに綴った。また、石町の時の鐘の音、音色や鐘の音が届いた範囲、あるいは時刻の知らせ方など、鐘にまつわる様々な説話、エピソードなども取り上げ、さらに時間を計る道具である日時計や水時計から機械時計、クオーツ時計に至るまでの推移や暦、時刻、時間にかかわる考え方、人間生活の変遷の事象にも触れながら、人間らしい生活を送っているように思われる主にイスラーム圏の国々で、あれこれ見聞・感得したことも併せて記した。
目次
1 暁鐘
2 石町の時の鐘は何時設けられたか
3 鐘楼は何処に建っていたか
4 鐘楼の規模と外観
5 石町の鐘の音
6 石町の鐘の音色
7 鐘の音が届いた範囲を巡って
8 石町の鐘の変遷
9 鐘楼跡と石町の鐘を訪ねる
10 晩鐘