内容説明
中世写本画の傑作“ユトレヒト詩篇”の表現主義的線描はどのようにして生み出されたのか。
目次
中世の前と後―素描(線描)の語源
“ダロウの書”―中世最初期の線描的挿絵
写本の挿絵―彩描と線描
“フィロカルスの暦”―古代末期の線描挿絵
“ユトレヒト詩篇”(リテラルな挿絵の方法;プロトタイプの問題;様式の特徴)
“ウィーンの戴冠式福音書”から“エボンの福音書”へ―カロリング朝ランス派様式の生成
“ハーレー詩篇”―イングランドにおける“ユトレヒト詩篇”の遺産
著者等紹介
越宏一[コシコウイチ]
1942年長野県生まれ。1965年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。1965‐72年ウィーン大学に留学、哲学博士号(Dr.phil.)を取得。国立西洋美術館主任研究官を経て、1979年東京芸術大学美術学部助教授、1994年より同教授。1991年、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞受賞。西洋中世美術史専攻
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