内容説明
荒れはてた田畑―人も動物もいなくなった街、メディアが報じない警戒区域地帯・ホットスポット地帯など11市町村の最新リポート。
目次
第1章 フクシマ原発・警戒区域内を行く―“戒厳下”の南相馬市・小高地区には人も動物もいなかった!
第2章 政府・東電が押し隠すホットスポット地帯―そこは立ち入り厳禁の厳戒地域であった!?
第3章 ゴーストタウン化した村や街―20キロ圏外の地域に人も動物も見かけなかった!!
第4章 「計画的避難区域」に住み続ける飯舘村の人々―しかし、村は田畑も通りも荒れ果てていた!!
第5章 地震・ツナミ・原発被災の三重苦に遭った街―私たちはこの人々にどう寄りそうべきなのか?
結語 脱原発への大きなうねりを創り出そう
著者等紹介
根津進司[ネズシンジ]
1950年、鹿児島県生まれ。フォト&フリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takakiyo
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★☆--- :取り次ぎが「ゴーストタウン」という題名にびびって配本しなかったことで話題になった本。取材や執筆姿勢は評価できるが,いかんせん本としての体裁が最低の品質。写真がメインの本で,これはないでしょ。ちゃんとしたデザイナーに作り直させるべき。2011/10/05
丸尾聡
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森や林に堆積した放射能の除去は難しい事が知られて来た。事故直後、ツイッターで私が「今後別の場所でどう生活するかの設計と、責任と原因の追及」と書いたときは大変な非難がとんできた。「勝手に住めない場所にするな」「必ず福島の人は戻れる」 引責辞任の大臣「死の町」発言への批判と同じなのだろう。本書は写真集で、切り取られた豊かな福島の森に、チェルノブイリの25年後の今もホットスポットとなっている森林を思い浮かべなくてはならなかった。「住む権利への補償」と「自主避難する権利への補償」二つが必要なんだろう。2012/01/20
こばこ
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ジュンク堂で平積みしてたので読んでみた。一応、現地に入って写真を撮ってきたことは評価できるかな、という感じ。 ただ、写真は「ただ撮ってきた」感が強く、あとちょくちょく混じる筆者の主張もそんなに斬新なものではないため、「同じような本がたくさん出るであろう中で、敢えてこの本を買おう」という風には思えなかったのが正直なところ。 転じて、この原発という題材にはいろんな人が注目するからこそ、才能は問われるんだろな、取材者も大変だ、とは思わされた。普通の感性ではどうしても見劣りする。2011/12/14