内容説明
琉球王国を打ち立てたのはいったい誰なのか。沖縄本島の内的発展によって王国が成立したという通説を排し奄美考古学の成果や『おもろさうし』を用いて「北からの渡島者」の存在を浮かび上がらせる。沖縄研究の新たな鳥瞰図。
目次
はじめに 奄美・おもろ・倭寇
1 倭寇と「倭寇おもろ」
2 「グラル」という地名・人名
3 「喜界島・奄美大島勢力圏」とヤコウガイ交易
4 「奄美・沖縄北部文化圏」の問題
5 琉球王国と八幡神
6 「あまみ語彙」とは何か
7 豊饒の奄美―奄美おもろの世界
結論 北からの衝撃
著者等紹介
吉成直樹[ヨシナリナオキ]
1955年生まれ。東京大学理学部卒業。同大学院博士課程中退。理学博士。1982年から1988年まで高知大学人文学部勤務。1998年より法政大学沖縄文化研究所教授。地理学専攻
福寛美[フクヒロミ]
1962年生まれ。学習院大学文学部国文学科卒業。同大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。文学博士。現在、法政大学・専修大学兼任講師。琉球文学、神話学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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