目次
序論
第1章 第一次大戦前における議員外交の萌芽とIPUへの加盟
第2章 第一次大戦前後におけるIPUと国際平和主義団体
第3章 戦間期における帝国議会と国際議員組織
第4章 「外国通」議員、中村嘉寿の活動と日系移民の選挙運動
第5章 国際協調体制の動揺期におけるIPUと日本議員団
第6章 冷戦下のIPUと日本
結語
著者等紹介
伊東かおり[イトウカオリ]
1986年大分県生まれ。2017年九州大学大学院人文科学府歴史空間論博士後期課程単位修得退学。柳川市嘱託職員などを経て、広島大学文書館助教。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
20
列国議会同盟(Inter-Parliamentary Union)という主権国国会議員の国際組織と、1908年にこの組織に加盟した日本との関わりを通して近現代の議員による国際活動を明らかにする。恥ずかしながらこの組織についてはよく存じておらず大変勉強になった。中立・普遍の立場で親睦や熟議の場を設ける同組織は、政府の公的な外交とはまた違った形で国際関係に一定の役割を果たしてきたようだ。日本政府と外務省のこの組織に対する向き合い方が時代の変化にあわせてどう推移してきたか、近現代の外交の側面が映し出される。2023/03/13